防犯カメラ・監視カメラのソリッドカメラ TOP 防犯カメラ・監視カメラと周辺知識 高画質なほどいい? IPカメラを画質(解像度、フレームレート)で選ぶには
お役立ちコラム

高画質なほどいい?
IPカメラを画質(解像度、フレームレート)で選ぶには

防犯カメラ 高画質

防犯カメラとしてIPカメラの映像を視聴する人は「高画質なほど良い」と考えるかもしれませんが、シチュエーションよっては「低画質でも良い」場合があります。IPカメラを購入する際は、設置場所や使用目的に適した画質を選ぶことが重要です。そして、画質の基準となるのは「解像度」と「フレームレート」です。

コストを重視するか高画質を優先するか

IPカメラ 高画質

防犯カメラを導入する際、コストか画質のどちらを優先するか迷うケースは多々あります。 高画質の防犯カメラは高価で、低画質の防犯カメラは安価であることが一般的です。そのため、高画質の防犯カメラの導入を検討しても、予算の制約から難しい場合もあるでしょう。
防犯カメラを選ぶうえでコスト面は重要な選定ポイントの1つですが、コストを抑えすぎて目的を達成できない防犯カメラを選んでしまうと本末転倒です。設置場所と設置目的をしっかり把握して、コストと目的に見合った防犯カメラを選びましょう。

高画質を決める解像度とフレームレートとは

防犯カメラの画質を決めるのは、解像度とフレームレートです。

解像度は画像サイズ「大きいほど高画質」

IPカメラ 高画質

解像度とは、画面上に映るドット数の密度のことです。単位はdots per inch(ドット・パー・インチ)で解像度を表しており、一般的にdpiと略されています。 解像度が高いほど高画質となり、鮮明な映像を撮影できます。また、録画映像の一部を拡大しても、解像度が高ければ映像は変わらず鮮明です。 たとえば、ドット数が縦1080・横1920あるものはフルHD解像度、縦720・横1280あるものはHD解像度となります。この場合、数字の大きいフルHDの方が解像度は高く、画質も良いです。

フレームレートは画像の枚数「多いほど高画質」

IPカメラ 高画質

フレームレートとは、1秒間に撮影できる静止画の数です。単位はfps(frames per second)で、1fpsだと1秒間に1枚、30fpsだと1秒間に30枚の静止画を撮影します。 パラパラ漫画のような仕組みで、フレームレートが高いほど静止画が多くなるので、なめらかな映像を記録できます。逆にフレームレートが低いと、映像が途切れ途切れとなります。 ちなみに、防犯カメラは一般的に5fps程度で、動きにカクつきがあるものの人の流れを大まかに撮影できるイメージです。10fpsに設定すれば、アニメーションレベルで映像がなめらかになります。

高画質になると保存できる時間が短くなる

解像度やフレームレートを高くすると画質も向上しますが、その分データ容量も大きくなります。 そのため、同じ容量のハードディスクに保存する場合、低画質動画より高画質動画の方が録画時間が短くなってしまいます。 高画質の動画を長期間保存したい場合は、ハードディスクの容量が多いものを選びましょう。

もう一つのポイントはイメージセンサー

イメージセンサーとは、光を電気信号に変換してデータとして送信するものです。どれだけ画素数が高くても、イメージセンサーの性能が悪いと鮮明できれいな映像を撮影できません。 イメージセンサーのサイズが大きいほど受光面積が広くなり、高画質の撮影でも耐えられるようになります。たとえば、イメージセンサーのサイズが1/2.8インチだと、フルHD画質でも鮮明に撮影できます。

どこにIPカメラを設置するかで決める

高画質の防犯カメラを選ぶ基準として、「どこに設置するか」を踏まえて考えることが重要です。

広い土地を少ない台数で撮るなら高画質!400万画素で安心

駐車場や倉庫といった広い場所を撮影して全体的に見渡したい場合は、高画質の防犯カメラを選びましょう。広範囲撮影でも人や車を認識できるほか、拡大しても高画質のままです。 また、少ない台数で遠くにいる車や人の有無も見たいときも、高画質の防犯カメラが最適でしょう。 防犯カメラの画素数は、400万画素あれば安心です。

比較的小さな部屋なら200万画素でも十分

小さい病室や無人販売所、店舗の一角など、比較的狭い範囲のみを撮影する場合は、そこまで高画質でなくとも問題ないでしょう。人の流れを大まかに認識できるだけでも、十分防犯対策につながります。 防犯カメラの画素数は、200万画素でも十分です。

何を撮影するかで決める

高画質の防犯カメラを選ぶ際は、「何を撮影するか」で決めることも重要です。

顔まで識別したいなら高画質を

「誰が」いるかまで判断したい場合は、高画質の防犯カメラを選びましょう。映像を拡大しても顔を識別できるくらいが望ましいです。 撮影距離にもよりますが、400万画素以上の防犯カメラを選ぶといいでしょう。

犯罪の証拠にするなら高画質

200万画素

犯罪の証拠として記録映像を使いたい場合も、高画質の防犯カメラをおすすめします。証拠にするには、対象者の顔やナンバープレート、金種などの詳細情報が必要です。 詳細情報を確認できるように、400万画素以上の防犯カメラを選びましょう。

「いるかどうかわかればよい」なら低画質で十分

20万画素

撮影範囲に人がいるかどうか判断できればいいなら、低画質の防犯カメラで十分です。 100~200万画素程度の防犯カメラであれば、店内の出入りや室内の状況をざっと確認できます。

IPカメラの画質は変更できる

IPカメラによっては、「400万画素から200万画素に」といった形で画質を変更できる製品があります。ただし、仕様上、最大値より高い画素数への設定はできません。 IPカメラの画質を変更すれば、撮影時に必要な容量を抑えられるので、その分録画時間が長くなります。優先したい目的に合わせて、IPカメラの画質を設定しましょう。 受付や会議室などで音声の録音を優先させたい場合は、フレームレートを下げるだけでも効果が見込めます。 ちなみに、通信工事不要で設置できる防犯カメラ「IPC-16LTE」は、画質に加えてフレームレートも自由に変更できます。

あらゆる画質のIPカメラを比較してみましょう

今回は、防犯カメラを画質で選ぶ際のポイントを解説しました。 防犯カメラの画質は、「解像度」「フレームレート」「イメージセンサー」の3つで決まります。それぞれ良いものを選べば画質も高くなりますが、その分コストもかかりやすいです。 設置場所や導入目的、撮影する対象などを踏まえて、あらゆる画質の防犯カメラを比較しながら見合ったものを選んでみてください。