安価な直販カメラと業務用カメラの違い──“撮れていなかった”では済まされない防犯の現実
ネット通販を覗けば、数千円から購入できる防犯カメラが数多く並んでいます。Wi-Fiに接続し、スマートフォンで映像を見られる手軽さも魅力的で、「家庭用にはこれで十分では?」と思われる方も少なくありません。
確かに、屋内の簡易的な見守りや、ペットの様子を確認する程度であれば、それらの安価な直販カメラ(以下「安価カメラ」)でも十分かもしれません。しかし、防犯カメラにおいて最も重要なのは「何かあった時に、確実に映像が残っているかどうか」です。
“いざという時に撮れていなかった”では、防犯カメラとしての意味がありません。
この現実を直視しないまま、価格や手軽さだけでカメラを選ぶと、後悔しても取り返しがつかなくなるのです。
目次
安価カメラの「魅力」とその裏に潜むリスク

手軽に購入・設置できることは、安価カメラの大きな魅力です。Wi-Fiで簡単に接続でき、アプリで遠隔から映像確認もできる。コストを抑えながら、防犯っぽい環境を作れるのは確かです。
しかしその一方で、次のような致命的なリスクを孕んでいます。
録画されていなかった、が最も多い失敗
実際にトラブルが起きた後に「カメラは設置していたけど、映像が残っていなかった」という声は非常に多く聞かれます。
原因は様々ですが、代表的なのは以下のようなものです。
- 夜間や逆光時に画質が極端に悪化し、顔や車両ナンバーが確認できない
- 動体検知が誤作動し、録画されていなかった
- カメラ本体がフリーズしており、記録されていなかった
- SDカードの容量不足で、肝心な時間帯が上書きされていた
つまり、「録画しているはず」だっただけで、実際には何も残っていなかったという事態。
これでは、カメラがそこにあったとしても、防犯効果も証拠能力もゼロです。
耐久性のなさ、トラブルの多さ
安価カメラはコストを抑えるために、筐体や内部部品も簡素化されています。防水・防塵性能が弱く、屋外に設置すれば数ヶ月で劣化・故障してしまうことも少なくありません。
また、長時間の連続使用や過酷な温度変化に耐えられず、突然映らなくなる・記録が途切れるなどのトラブルも多発します。
一見安く見えても、こうしたトラブルが重なれば、交換・修理のたびにコストが増え、かえって高くつくのです。
セキュリティリスクとNDAA非準拠の問題
さらに見逃せないのが、ネットワークの安全性とNDAAへの非対応です。
安価カメラの多くは、製造元や通信先サーバーが不明確な場合が多く、不正アクセスや情報漏洩のリスクが潜んでいます。
実際に、海外製のカメラが無断で外部サーバーと通信していたという事例も報告されています。
また、米国では「NDAA(国防権限法)」により、特定メーカーの機器が使用禁止となっており、公共機関や補助金を使った事業では「NDAA準拠」が必須条件となる場合があります。
このNDAA非準拠の機器を使用していた場合、契約違反や機器交換の命令が下るリスクもあり、業務用途では致命的です。
技適・PSEをクリアしていない“違法リスク”
もう一つ重要なのが、電波と電源に関する法的な適合性です。
安価な直販カメラには、「技適未取得」や「PSE非対応」の製品が紛れていることがあります。
特に海外通販や一部の並行輸入品などでは、日本国内での使用が電波法・電気用品安全法に違反するケースもあります。
【技適(技術基準適合証明)とは?】
Wi-FiやBluetoothなど、無線機能を持つ製品は、総務省の定める基準を満たし「技適マーク」を取得していなければ、日本国内での使用が認められていません。技適のない機器を使用すると、法律違反となり罰則の対象にもなり得ます。
【PSE(電気用品安全法)とは?】
ACアダプターやバッテリーなどの電源部分については、経済産業省の安全基準に合格した製品でなければなりません。PSEマークがない機器は、発火・感電などのリスクが高く、火災事故に繋がる可能性もあります。
つまり、技適・PSEを満たしていない安価カメラは、設置しただけで法的リスクを背負うことになる場合があるのです。
業務用カメラが備える「確実性」と「信頼性」
それに対し、業務用カメラは何よりも“確実に撮れていること”を最優先に設計されています。
- 昼夜問わず安定した映像品質を保つ高感度センサー
- 筐体の防水・防塵・耐衝撃性など、過酷環境に対応した設計
- 長時間録画・PoE接続・UPS対応など、停止しにくいシステム構成
- 長時間録画・PoE接続・UPS対応など、停止しにくいシステム構成
- 故障時も安心のサポート・保守体制
業務用とはいえ、近年は家庭用途にも対応したコンパクトかつ高性能なモデルも増えており、「安心を確保したい」という一般家庭にも最適な選択肢となっています。
家庭用でも油断大敵:「録れていなかった」では意味がない
家庭用だからといって安易な選定をしてしまい、いざというときに役に立たなかった、という例は枚挙にいとまがありません。
- 空き巣の姿が映っていたが、画質が粗くて顔が判別できない
- 録画されていると思っていたが、SDカードがフルになっていた
- Wi-Fiの不安定さで映像が記録されていなかった
このような状況では、防犯カメラは単なる「飾り」にすぎません。
“見えているつもり”ではなく、

「確実に録れている」ことこそが、本当の安心につながるのです。
信頼できる防犯を、ソリッドカメラから
「しっかり撮れていること」
「確実に残っていること」
「後から見返せること」
それが防犯カメラに求められる最も重要な機能です。
ソリッドカメラでは、NDAA準拠・技適・PSE対応済みの製品を中心に、業務用の高信頼性と家庭用の導入しやすさを両立したモデルを多数ラインアップしつつ、家庭用としても無理なく導入できる価格帯とサポート体制を整えています。
- 夜間対応
- 屋外対応
- ネットワークセキュリティ対策済み
- 日本語サポート&国内技術体制
など、「いざという時に、本当に頼れる」カメラをご提案可能です。
まとめ:安易な選定が、最も高くつく選択になる
価格だけで選んだ防犯カメラが、実は違法機器だった。
録画されていると思っていたのに、映っていなかった。
ネットワークが切れていたことに、気づかなかった。
こうした“よくあるトラブル”は、事前に正しい製品を選ぶことで回避できます。
たとえ家庭用途であっても、“何かが起きた時”に確実に残っていることが、最も重要です。
安価なカメラの「価格の安さ」より、「安心の確実性」を優先して選びましょう。
そしてその選択肢として、ソリッドカメラはきっとあなたの力になるはずです。
お客様の満足を
サポートします!