HOMEお客様サポートよくあるご質問
よくあるご質問

P2P(ピーツーピー)とは?集約サーバーを介さない接続法

No.000375

2022.01.31(2023.10.25改定)

P2Pとは

P2Pは、ネットワークに接続されたコンピューター同士がサーバーを介さずに直接通信する方式を指します。英語では「Peer to Peer(ピア・ツー・ピア)」と表記され、PtoPとも略されることがあります。これに対して、コンピューター同士がサーバーを介して通信する方式は「クライアント・サーバー方式」と称されます。


クライアント・サーバー方式ではクライアントと呼ばれるコンピューターとサーバーと呼ばれるコンピューターが存在し、クライアントからの要求にはサーバーが応答します。ネットワークの概念では、サーバーが上位、クライアントが下位となっており、クライアントからの通信がサーバーに集中します。

これに対し、P2Pでは上位・下位の概念が存在せず、全てのコンピューターが等しく、そして独立して動作します。そのため、P2P方式には、大量のユーザーが同時にアクセスしても特定のサーバーに通信の負荷が集中しないという特性があります。例えば、大規模なオンラインゲームや動画配信サービスなどでこの特性が活かされています。

P2Pとは

P2Pとは LINEアプリやSkypeアプリ、仮想通貨の根幹でもあるブロックチェーンシステムなどにもP2Pは使われています。

当社の取り扱っているカメラもP2Pを採用しています。

Viewla商品紹介ページ

Viewla商品紹介ページ

P2P普及の背景

近年のIT技術の進展に伴い、家庭内にも多くのインターネット接続デバイスが増えてきました。スマートフォンやタブレット、さらにはスマートTVや家電製品まで、多くの機器がネットワークに繋がる時代となりました。このような状況下で、従来のクライアント・サーバー方式では、中央のサーバーへの通信が過度に集中し、サーバーの負荷が増大するリスクが高まりました。この問題を効果的に解決するのがP2P技術であり、そのため多くのサービスやアプリでの採用が進んでいます。

P2Pのメリット・デメリット

メリット
●通信するコンピューターが増えても特定の機器に負荷が集中しない
クライアント・サーバー方式では、通信するコンピューターが増えれば増えるほどサーバー、及び、サーバーが繋がるネットワーク回線の負荷が高まります。P2P通信はサーバーを介さないため、クライアント・サーバー方式に比べ、通信が安定しやすくなっています。

●障害への耐性(影響の度合い)
P2Pはコンピューター同士が個別に通信を確立するため、特定の機器に障害が発生しても、全体への影響はありません。クライアント・サーバー方式ではサーバーの障害によって全体への影響が発生します。

P2Pのメリット・デメリット

P2Pのメリット・デメリット ●情報漏洩にも強い
P2Pはサーバーを介さないため、サーバー攻撃による情報漏洩の心配がありません。

●匿名性が高い
P2Pではデータがコンピューター上に分散しているため、通信の特定が困難です。

●安価にシステム構築が行える
高価なサーバーを用意する必要がないため、安価にシステム構築できます。

 

デメリット
P2Pのメリット・デメリット ●安全な接続先の確認が重要
P2Pはコンピューター同士で通信するため、悪意のある第三者に繋がってしまった場合、直接危険に晒されます。そのため、信頼できない通信先とは接続しないようにする必要があります。

●パスワード管理が重要
第三者にパスワードを知られた場合、情報が漏洩する危険性があります。そのため、ユーザーはパスワードを安易に他人に教えない、定期的に変更する等、管理を十分に行う必要があります。

P2Pカメラ活用のヒント

かつて日本では、P2P技術を採用した有名なファイル共有ソフト(Winny)に対する誤解により、P2Pへのマイナスイメージが先行してしまいました。しかし、正しく使用すれば安心安全に利用できる技術であることが再認識され、今では多くのIT機器やサービスで活用されています。

IPカメラにおいても大変有用な通信技術であり、その特性からIPカメラのコストパフォーマンスの向上に貢献しています。

P2Pカメラを安心安全に使用するために、正しいITリテラシーを持つことを心がけましょう。