No.000377
2022.02.15
日本は災害が多く、毎年災害による被害が増えています。自然災害は避けようがないものですが、様々な方法で被害を抑えることはできます。その方法の一つに「IPカメラを利用した防災」というものがあります。本記事ではその中でもIPカメラ(ネットワークカメラ)と呼ばれるカメラに焦点を当てて、IPカメラの防災利用法、IPカメラ活用のメリット、IPカメラの選び方などを紹介していきます。
IPカメラ(ネットワークカメラ)についてはこちらをご参照ください。参照コラム:「IPカメラとは?」
近年のめざましい技術の進化により、IPカメラの機能や用途が多岐に渡ってきています。
その一つが、災害発生前後の状況確認や監視、把握です。IPカメラを適切に利用することで、防災や減災につなげることができます。
様々なシーンにおけるIPカメラの利用方法を紹介します。
河川監視
現地に行かなくても離れた場所から河川の水位状況を確認できます。また、状況によって避難の判断なども行えます。
土砂災害監視
河川監視同様、離れた場所から現場状況の確認や避難の判断を行えます。さらに、災害時以外でも定期的に確認することで、未然に土砂災害の発生要因を取り除けます。
避難状況把握
避難経路の確保や被害状況の確認を遠隔から行うことで、効率的な避難及び避難指示ができます。
避難所の防犯
避難所の防犯にIPカメラを使用することで、避難所内の無用なトラブルを避けられます。運用に際してはプライバシー保護の観点から配慮が必要ですが、うまくIPカメラを活用できれば避難所利用者の安心につながります。
防災・減災における適切なIPカメラの活用には、いくつかのメリットがあります。
●必要な情報をいち早く確認できる
●手間やコストの削減
●多地点の同時把握
IPカメラには様々な性能や種類があるため、特徴を正しく見極め、目的に応じたカメラ選びが求められます。
● 必要画素数の確認
IPカメラの画素数は高い方がもちろんいいのですが、画素数が上がるにつれて値段も高価になっていく場合がほとんどです。対象が確認できる程度のIPカメラであれば、高価なIPカメラである必要はないため、コストを抑えられます。
● 映像確認方法の違い
IPカメラには首振りが行えるものと行えないものがあります。広い画角で一点のみを確認する用途、IPカメラの首振りによって確認範囲をより広げる用途などで使い分ける必要があります。
● IPカメラの耐久性
屋外にIPカメラを設置する際は防水・防塵規格を確認する必要があります。豪雨や暴風 などの災害時にも耐えられるIPカメラを選定することで長期間の運用ができます。
まずは必要性の高い場所にカメラを設置し、運用イメージがある程度固まってから追加で設置を行う方法がおすすめです。もしイメージが固まらない場合は、新しく導入を考えているシステムなどと連携できるIPカメラを追加していくことも可能です。カメラ単体で運用するよりも、システムの連携を通して活用することで、より高い効果を実感できます。
最近は「IoT」という言葉が一般的に使用されるようになりました。身の回りのさまざまな物がインターネットにつながる社会になりつつありますが、もちろんIPカメラも例外ではありません。「IPカメラの映像をインターネット経由でスマホに送信」「マイクとスピーカー搭載のカメラを通じて音声通話」など防災の観点でもIoTツールとしてIPカメラは有効活用できます。
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