No.000430
2023.10.04
IPカメラの購入を検討する際は、製品の機能や価格だけでなく、メーカーのサポート体制も重要な選択基準となります。このコラムでは、メーカーの電話サポートがどのようにユーザーやビジネスパートナーに安心感を提供し、日々の運用やトラブル発生時の対応を円滑にするかを詳しく解説します。
IPカメラは粗悪な製品でない限り頻繁にトラブルが起こることは少ないものの、インターネットと連携し、アプリによる視聴、SDやHDDへの録画を要する精密機器です。このような特性から、一度トラブルが発生すれば、多岐に渡る知識がないと、原因の究明や解決が困難になり得るのです。
さらに、IPカメラは防犯やトラブル防止のための機器として位置づけられるため、ユーザーはトラブル発生時には即時の解決を求めます。しかし、ビジネスパートナー(販売店)でさえ、IPカメラに関する全ての知識を持つのは難しく、結果としてユーザーが即時解決を求める一方で、それが実現できない場合、ユーザーの不満が高まりがちです。
電話サポートによる不具合解決事例をご紹介します。
ある施設でのIPカメラのトラブルの例です。遠方の施設に設置したIPカメラで、映像が途切れる症状が頻発しました。遠方のため施設を訪れることができず、現地には年配の女性しかおらず、技術的な知識もなく対応が困難でした。販売店が現地に出向くには別途料金が発生し、困り果てた末にメーカーサポートに連絡しました。すると、メーカーサポートは年配の女性に対して簡単な対応を案内。結果として、電源の問題が原因であることが判明し、トラブルは解消されました。
こちらもトラブルはカメラの映像が頻繁に途切れるというものでした。カメラの再起動やケーブルの接続状態の確認などを行っても問題が解決せず、サポートに連絡をいただきました。サポートがPCを遠隔操作した結果、問題はお客様の現地ルーターの設定にあることがわかりました。具体的には、現地環境での二重ルーター(1つのネットワークに2台以上のルーターが接続されている状態)の影響で、通信に問題が生じていました。一方のルーターををAP(アクセスポイント)モードに切り替えることで解決しました。APモードにすることで、ルーターが通信の障害にならず、カメラの映像が正常に視聴できるようになりました。
このように、同じ問題であってもその原因が異なることがあります。そのため、多角的視点から原因を切り分けるためにも、リアルタイムにやり取りができる電話サポートは非常に有用な手段と言えます。
この問題は、カメラが再起動を繰り返すというものでした。カメラの映像が途切れ、録画データもほとんど残っていなかったため、サポートに連絡をいただきました。サポートがカメラのログを確認した結果、カメラが再起動を繰り返していたことが判明し、その原因はNAS(録画用ネットワークHDD)の空き容量不足にありました。カメラが録画データを保存するためにNASを使用していましたが、NASの容量不足がカメラの正常な動作を妨げていました。NASのフォーマットと録画設定の見直しにより、カメラは再起動の問題を解消し、正常に動作するようになりました。
このような事例からも分かる通り、メーカーの電話サポートの存在は、ユーザーやビジネスパートナーにとって大変心強いものです。購入の際には、運用後のイメージを具体的に持ちにくいかもしれませんが、潜在的なトラブルや問題に直面した際、サポートの重要性が痛感されます。
したがって、IPカメラを購入する際には、単に製品の機能や価格だけでなく、メーカーのサポート体制も考慮すべき重要なポイントです。サポートが手厚いかどうかを確認し、将来的に安心して使用できる製品を選ぶべきです。これはトラブル発生時のストレス軽減はもちろん、安心して日々の運用を行えるためにも不可欠な要素と言えるでしょう。
IPカメラの運用に欠かせない「電話サポート」は、導入時の重要な決め手になります。IPカメラの導入を検討する際は「電話サポートがあるか」を必ず確認するようにしましょう。また、電話だけではなくメールサポートもあると時間外にも問い合わせを送ることができるのでより安心です。
ソリッドカメラでは10万件を超えるサポート対応を通じ、IPカメラ(ネットワークカメラ)への多くの知識と経験でお客様サポートを行なっています。
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