No.000136
2021.08.31
PoEとはPower Over Ethernetの略で、日本では一般的にピーオーイーと読みます。PoEはLANケーブルを通じて電力を供給する技術のことです。PoEを使ったPoE給電では電源ケーブルを別途用意する必要はなく、LANケーブルのみで給電できます。
PoE給電を利用することで、電源を確保しにくい場所へ機器を設置することができます。また、LANケーブル一本で配線できるため、配線をシンプルにする効果もあります。
PoEには「PoE(IEEE 802.3af)」、「PoE+(IEEE 802.3at)」、「PoE++(IEEE802.3bt)」の3つの規格があります。それぞれ最大供給電力に差があり、PoEは15.4W、PoE+は30W、PoE++は90Wの電力供給ができます。
当社のPoEハブはPoE、PoE+に対応しております。詳しくは下記をご覧ください。
PoEには「アクティブPoE」、「パッシブPoE」という2種類の方式があります。
● アクティブPoE
アクティブPoEは標準PoEとも呼ばれます。アクティブPoEは適切な電圧を見分けるPoEであり、接続機器のPoE対応、非対応によって電圧を変化させます。この機能によって、PoE非対応機器との接続時に電圧による負荷を防ぎます。
当社の製品では、 PoEスイッチングハブ(PHシリーズ)とPoE-PD01がアクティブPoEに該当します。
● パッシブPoE
パッシブPoEは非標準のPoEです。パッシブPoEはアクティブPoEのように電圧変換機能はなく、常に一定の電圧を機器に送ります。そのため、PoE非対応機器と接続すると非対応機器が破損してしまうおそれがあり、注意が必要です。
当社の製品では、PoE-12VシリーズがパッシブPoEに該当します。
PoE給電を行うためには、PoE対応機器とPoE対応LANケーブルが必要です。給電側、受電側ともにPoE対応機器を用意し、LANケーブルはカテゴリ5e以上のケーブルをご用意ください。
また、アクティブPoEはアクティブPoE同士、パッシブPoEはパッシブPoE同士を接続しなければなりません。
なお、PoEに対応しているネットワークハブにはポート部分にPoE給電対応していることを示す黄色いラインがあります。対応、非対応を判別する際にご確認ください。
PoE対応機器や対応ケーブルは非対応のものに比べて高価になってしまいますが、電源設置工事の費用削減にもつながります。
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