No.000375
2022.01.31
P2Pとはネットワークに繋がれたコンピューター同士が、サーバーを介さずに通信する通信方式を指します。英語での正式な表記はPeer to Peer(ピア・ツー・ピア)で、PtoPと略されることもあります。なお、コンピューター同士がサーバーを介して通信する方式はクライアント・サーバー方式といいます。
クライアント・サーバー方式ではクライアントと呼ばれるコンピューターとサーバーと呼ばれるコンピューターが存在し、クライアントからの要求にはサーバーが応答します。ネットワークの概念では、サーバーが上位、クライアントが下位となっており、クライアントからの通信がサーバーに集中します。
これに対し、P2P方式は上位・下位の概念が存在せず、コンピューター同士が対等な通信であるため、通信が特定のコンピューターに集中しません。
LINEアプリやSkypeアプリ、仮想通貨の根幹でもあるブロックチェーンシステムなどにもP2Pは使われています。
当社の取り扱っているカメラもP2Pを採用しています。
ここ数年、1人1台の所有が当たり前になったスマートフォンに加え、家電などもインターネットに繋がることが増えてきました。
インターネット上に多くのコンピューターが存在する現代において、クライアント・サーバー方式を採用していると多くの通信がサーバーに集中してしまい、サーバー負荷が膨大になってしまうおそれがあります。
そのため、通信が集中しないP2Pを採用することが増えています。
P2Pはファイル共有ソフトで使われたことから、かつて日本ではマイナスイメージを持たれることもありました。しかし、正しく使用すれば安心安全に利用できる技術であることが再認識され、今では多くのIT機器やサービスで活用されています。
IPカメラにおいても大変有用な通信技術であり、その特性からIPカメラのコストパフォーマンスの向上に貢献しています。
P2Pカメラを安心安全に使用するために、正しいITリテラシーを持つことを心がけましょう。