防犯カメラ・監視カメラのソリッドカメラ TOP 防犯カメラ・監視カメラと周辺知識 防災・減災の一端を担うIPカメラ(ネットワークカメラ)
お役立ちコラム

防災・減災の一端を担うIPカメラ(ネットワークカメラ)

日本は災害が多く、毎年災害による被害が増えています。自然災害は避けようがないものですが、様々な方法で被害を抑えることはできます。その方法の一つに「IPカメラを利用した防災」というものがあります。本記事ではその中でもIPカメラ(ネットワークカメラ)と呼ばれるカメラに焦点を当てて、IPカメラの防災利用法、IPカメラ活用のメリット、IPカメラの選び方などを紹介していきます。

IPカメラ(ネットワークカメラ)についてはこちらをご参照ください。

IPカメラ(ネットワークカメラ)の防災利用

近年のめざましい技術の進化により、IPカメラの機能や用途が多岐に渡ってきています。
その一つが、災害発生前後の状況確認や監視、把握です。IPカメラを適切に利用することで、防災や減災につなげることができます。
様々なシーンにおけるIPカメラの利用方法を紹介します。

河川監視

現地に行かなくても離れた場所から河川の水位状況を確認できます。また、状況によって避難の判断なども行えます。

河川監視

土砂災害監視

河川監視同様、離れた場所から現場状況の確認や避難の判断を行えます。さらに、災害時以外でも定期的に確認することで、未然に土砂災害の発生要因を取り除けます。

避難状況把握

避難経路の確保や被害状況の確認を遠隔から行うことで、効率的な避難及び避難指示ができます。

避難所の防犯

避難所の防犯にIPカメラを使用することで、避難所内の無用なトラブルを避けられます。運用に際してはプライバシー保護の観点から配慮が必要ですが、うまくIPカメラを活用できれば避難所利用者の安心につながります。

ライブカメラとして活用

防犯カメラは、日常的な監視だけでなく、現在の状況をリアルタイムで把握するためのライブカメラとしても活用可能です。

災害が発生した後の被害状況の評価にもライブカメラは役立ちます。救援隊が現場に到着する前に、ライブ映像を通じて被災地の状況を把握することができます。これにより、最も救援活動が必要とされる地域を特定し、人員配置などを効率的に配分することが可能となります。

また、道路の復旧作業の進捗状況も、ライブカメラを通じてリアルタイムで把握することができます。作業の進行状況を常に確認し、必要に応じて対応を行うことが可能です。

IP(ネットワークカメラ)カメラ活用メリット

防災・減災における適切なIPカメラの活用には、いくつかのメリットがあります。

●必要な情報をいち早く確認できる

災害発生時において最も重要な点は、状況把握の素早さです。自分や家族、また周囲の人々の身を守るためにも迅速な安全確認が必要とされます。このような場合にIPカメラを利用することで、遠隔地の状況や周辺情報を確認でき、避難判断の手助けにもなります。IPカメラの中には、特定の状況においてアラームで通知する機能や、マイクとスピーカーを使って通話できる機能を搭載しているものもあります。

必要情報の確認

●手間やコストの削減

IPカメラを設置することで確認のために現地に行く必要がなくなり、それまで発生していた業務を減らせます。また、設置から運用までを簡単に行えるIPカメラを導入することで、管理用のエンジニアなどを置かずに運用できます。そのため、人的コストや運用コストなども抑えられます。

●多地点の同時把握

IPカメラを利用すれば異なる拠点の状況を同時に把握できます。また、同じ拠点に複数のIPカメラを異なる角度で設置しておくと、1画面で複数の映像を表示でき、多角的な確認が可能です。

多地点の同時把握

IPカメラ(ネットワークカメラ)の選び方

IPカメラには様々な性能や種類があるため、特徴を正しく見極め、目的に応じたカメラ選びが求められます。

● 必要画素数の確認
IPカメラの画素数は高い方がもちろんいいのですが、画素数が上がるにつれて値段も高価になっていく場合がほとんどです。対象が確認できる程度のIPカメラであれば、高価なIPカメラである必要はないため、コストを抑えられます。

● 映像確認方法の違い
IPカメラには首振りが行えるものと行えないものがあります。広い画角で一点のみを確認する用途、IPカメラの首振りによって確認範囲をより広げる用途などで使い分ける必要があります。

● IPカメラの耐久性
屋外にIPカメラを設置する際は防水・防塵規格を確認する必要があります。豪雨や暴風 などの災害時にも耐えられるIPカメラを選定することで長期間の運用ができます。

防塵、防水

IPカメラ(ネットワークカメラ)導入ステップ

まずは必要性の高い場所にカメラを設置し、運用イメージがある程度固まってから追加で設置を行う方法がおすすめです。もしイメージが固まらない場合は、新しく導入を考えているシステムなどと連携できるIPカメラを追加していくことも可能です。カメラ単体で運用するよりも、システムの連携を通して活用することで、より高い効果を実感できます。

防災カメラのIoT接続

最近は「IoT」という言葉が一般的に使用されるようになりました。身の回りのさまざまな物がインターネットにつながる社会になりつつありますが、もちろんIPカメラも例外ではありません。「IPカメラの映像をインターネット経由でスマホに送信」「マイクとスピーカー搭載のカメラを通じて音声通話」など防災の観点でもIoTツールとしてIPカメラは有効活用できます。

防災カメラのIoT接続

IPカメラとウェブカメラについて

IPカメラとウェブカメラは、どちらもインターネット経由で映像を送ることができるためよく混同されますが、まったくの別物です。

ウェブカメラは、コンピュータに直接接続され、主にビデオ通話やビデオ会議に使用されるデバイスです。USBケーブルを介してコンピュータに接続され、コンピュータのオペレーティングシステムと連携して動作します。

また、IPカメラは通常、より高度な機能を備えています。例えば、モーション検出、赤外線照明、パン/チルト/ズーム機能などがあります。これに対して、ウェブカメラは比較的シンプルで、主に静止画や動画のキャプチャに使用されます。

まとめ

防災にIPカメラを活用する際は、現状どんな問題が発生していているかを把握し、IPカメラを導入することでどのように解決できるかをイメージします。その過程でIPカメラに必要な機能を知ることができ、場合に応じたカメラ選びができます。そのうえで設置・運用を行い、足りない部分がカバーできるカメラを追加していくことが効果的です。問題の把握や解決方法の模索が難しい場合はカメラメーカーなどに問い合わせるのも一つの方法です。
また、防災・減災目的でIPカメラを導入したとしても、防犯や省人目的での利用など、防災・減災以外にも活用できます。 弊社では防災活用できるIPカメラを取り扱っておりますのでお気軽にご相談ください。