用語解説コラム

防犯カメラのフレームレートとは?

フレームレートとは

フレームレートとは、映像が1秒間に表示する静止画の数を表す指標です。単位は「fps(frames per second)」で、例えば30fpsであれば1秒間に30枚の静止画が表示されることを意味します。フレームレートが高いほど、映像は滑らかに見え、動きのあるシーンでも自然な表現が可能です。逆に、フレームレートが低いと、映像がカクカクして見えることがあります。

項目内容
意味1秒間に表示される静止画の枚数
単位fps(Frames Per Second)
数値が高い場合映像が滑らか
数値が低い場合映像がカクつきやすい
影響する要素動体の見え方・録画容量・通信量

IPカメラにおけるフレームレート

IPカメラにおいてのフレームレートは、特に動きのあるシーンの監視において重要な要素です。防犯や監視用途では、動く対象を滑らかに追跡できるかどうかが非常に重要です。フレームレートが低いと、動きの速い対象が途切れ途切れに見えたり、動きの詳細を捉えにくくなります。逆に、高フレームレートの映像は、動きの自然さを保ちながら、迅速に移動する対象の動きを詳細にキャプチャできます。

フレームレートの数値ごとのメリットとデメリット

防犯カメラのフレームレート比較図。5fps、15fps、30fps、60fpsの違いと、映像の滑らかさ、録画容量、推奨用途の違いを解説。
フレームレート映像の滑らかさ録画容量通信量主な用途
5fps低い少ない少ない定点観測、設備監視、倉庫
15fpsやや低い少ない少ない出入口監視
30fps標準中程度中程度店舗、防犯カメラ全般
60fps以上非常に滑らか多い多い駐車場、交通監視、動体撮影

一般的な防犯カメラ運用では20~30fpsが採用されることが多く、映像の滑らかさと録画容量のバランスに優れています。一方、倉庫や設備監視では1~15fps、高速で移動する車両を記録する交通監視では60fps以上が選ばれることがあります。

低フレームレート(1〜15fps)

低フレームレート(1~15fps)は録画データ量が少なく、ストレージ容量や通信帯域を節約できます。倉庫やバックヤード、設備監視など、人や車両の動きが少ない場所の監視に適しています。一方で、人物の細かな動きや高速で移動する車両を鮮明に記録する用途には不向きです。

中フレームレート(20〜30fps)

中フレームレート(20~30fps)は、映像の滑らかさと録画容量のバランスに優れています。店舗やオフィスなどの一般的な防犯カメラ運用で最も採用されることが多く、人の動きや出入りの様子を十分な精度で記録できます。

高フレームレート(60fps以上)

高フレームレート(60fps以上)は、車両や走行する人物など高速で移動する対象を細かく記録できます。交通監視や駐車場監視など、動体の記録精度が求められる用途で活用されます。ただし、録画容量やネットワーク負荷が大きくなるため、十分な機器性能と通信環境が必要です。

30fpsと60fpsはどう違う?

一般的な防犯カメラでは30fpsが最も多く採用されています。

一方60fpsは、走行中の車両や人物の素早い動きをより滑らかに記録できます。ただし録画容量や通信量は増加するため、必要以上に高く設定するメリットはありません。

項目30fps60fps
映像の滑らかさ○◎
人物監視◎◎
車両監視○◎
録画容量○△
通信量○△
推奨用途一般監視高速移動体監視

適切なフレームレートの設定が重要

IPカメラを使用する際には、使用目的に応じた適切なフレームレートを設定することが重要です。

設置場所推奨フレームレート理由
倉庫・バックヤード5~15fps動きが少なく容量を節約できる
オフィス10~20fps人の出入りを十分に確認できる
店舗20~30fps映像品質と録画容量のバランスが良い
レジ周辺30fps前後手元の動作を記録しやすい
駐車場30fps以上車両の動きを捉えやすい
交通監視60fps以上高速移動体を記録しやすい

防犯カメラのフレームレートは高ければよいわけではありません。監視対象の動きや録画期間、ネットワーク環境を考慮し、用途に応じて適切なフレームレートを選ぶことが重要です

例えば、静止した物体や人の出入りの監視など、動きが少ない場面では低フレームレートでも十分な場合があります。しかし、交通監視やスポーツイベントのような高速な動きが頻繁に発生する場面では、ある程度のフレームレートが必要です。

また、フレームレートを高く設定する場合は、ネットワーク環境も考慮する必要があります。高フレームレートの映像は高品質ですが、データ量が増加するため、安定した通信環境が必要です。最適なフレームレートを設定することで、IPカメラの効果を最大限に引き出し、効率的な監視を実現することができます。

【ソリッドカメラ製品一覧で対応フレームレートを確認する】

防犯設備士 スタッフT

執筆:ソリッドカメラ編集部/監修:T.H.(防犯設備士 第12-23931号)

本記事は、法人向け防犯カメラ・監視カメラの提案、設置、技術検証を行う編集チームが執筆し、防犯設備士の資格を持つ専門スタッフが監修しています。

2010年の取扱開始以来、全国47都道府県・2,800社以上の法人(累計6,000件以上)に防犯カメラ関連機器を届けてきました。累計販売台数30万台、サポート実績10万件以上の現場で得られた「一次情報」をもとに、SIMカメラやIPカメラ、NVR構成などの運用ノウハウを分かりやすく解説します。

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