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用語解説コラム

防犯カメラの技術用語完全ガイド|PoE・ONVIF・RTSP・WDR・IP66までわかりやすく解説

防犯カメラを選定・運用する際には、PoEやONVIF、RTSP、WDRなどの専門用語を目にする機会が多くあります。

しかし、

  • ・用語が多く違いが分からない
  • ・カタログに書いてある意味が理解できない
  • ・自社に必要な機能か判断できない

という方も少なくありません。

本記事では、防犯カメラでよく使われる技術用語をカテゴリごとに整理し、それぞれの詳細解説記事へアクセスできるようにまとめました。

防犯カメラの技術は大きく5つに分類できる

防犯カメラで使用される技術は、「通信」「映像品質」「耐久性」「録画保存」「AI分析」の5つに大別できます。

分類主な目的代表用語
ネットワーク技術通信・接続PoE、ONVIF、RTSP、RTMP、P2P
画質技術映像品質向上WDR、HDR、解像度、フレームレート、ビットレート
屋外性能耐久性向上IP66、IP67、IK10
録画技術データ保存NVR、NAS、クラウド録画
AI分析技術自動検知PIR、人物検知、顔認識

まずは以下の表で全体像を把握し、その後に個別技術を確認していきましょう。

ネットワーク技術

ネットワークカメラを導入する場合は、まずPoEとONVIFを理解することが重要です。
PoEは配線設計、ONVIFは機器互換性に大きく関係するため、実運用への影響が大きい技術です。

用語主な役割使用場面導入時の重要度
PoE通信と給電配線工事削減★★★★★
ONVIFメーカー互換他社製品連携★★★★★
RTSP映像配信VMS・録画連携★★★★☆
RTMPライブ配信YouTube配信★★☆☆☆
P2P遠隔閲覧スマホ閲覧★★★★☆

PoEとは

PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブル1本で通信と給電を同時に行う技術です。

配線工事を簡素化できるため、多くのネットワークカメラで採用されています。

ONVIFとは

ONVIFは異なるメーカー間で機器を接続するための国際標準規格です。

カメラとNVRを別メーカー製品で組み合わせる際に重要になります。

RTSPとは

RTSPは映像配信のための通信プロトコルです。

VMSや録画ソフトとの連携で多く利用されています。

RTMPとは

RTMPは主にライブ配信に利用される通信方式です。

YouTubeや配信プラットフォームとの連携時に利用されます。

P2Pとは

P2Pはルーター設定を簡素化し、遠隔監視を容易にする接続方式です。

スマートフォンで映像確認する際によく利用されています。

画質技術

画質に関係する代表的な技術です。

WDRとHDRの違い

項目WDRHDR
主な目的逆光補正明暗表現向上
防犯用途非常に多いやや少ない
効果的な場所出入口・窓際屋内外全般
重要度高中

WDRとは

逆光環境で暗い部分と明るい部分を見やすく補正する技術です。

入口や窓際の監視に効果を発揮します。

HDRとは

明暗差の大きい場面を自然に表現する映像技術です。

WDRとの違いも理解しておくと選定しやすくなります。

フレームレートとは

1秒間に表示される画像枚数を示します。

動く人物や車両を滑らかに撮影する際に重要です。

ビットレートとは

映像データ量を示す指標です。

画質と通信量・保存容量のバランスに影響します。

屋外性能

屋外設置では耐久性能も重要です。

規格保護対象主な用途
IP66強い雨・粉塵一般屋外
IP67一時浸水過酷環境
IK10衝撃破壊対策

IP66とは

防塵・防水性能を示す保護等級です。

屋外設置カメラで最もよく見かける規格のひとつです。

IP67とは

IP66より高い防水性能を持つ保護等級です。

一時的な浸水環境への耐性があります。

IK10とは

衝撃保護性能を示す規格です。

破壊行為対策が必要な場所で重要になります。

録画・保存技術

撮影した映像を保管するための技術です。

NVR・NAS・クラウド録画比較

録画方式初期費用容量拡張遠隔閲覧おすすめ用途
NVR○△○最も一般的
NAS録画△◎○大容量向き
クラウド録画◎○◎遠隔利用向き

NVRとは

ネットワークカメラ専用の録画装置です。

企業や施設の監視システムで広く利用されています。

NAS録画とは

NASへ直接録画する運用方式です。

サーバーや大容量保存環境との相性に優れています。

クラウド録画とは

インターネット経由でクラウドへ映像を保存する方式です。

遠隔地からも録画データへアクセスできます。

AI分析技術

近年の防犯カメラではAI技術の活用が進んでいます。

AI機能検知対象誤検知抑制用途
PIR熱源○夜間監視
人物検知人◎一般防犯
顔認識特定人物◎入退室管理

PIRセンサーとは

人体から発せられる赤外線を検知するセンサーです。

誤報を抑えながら侵入検知を行えます。

人物検知とは

AIが人を認識し、通報や録画を行う機能です。

不要な通知を減らすことができます。

顔認識とは

登録人物を識別するAI技術です。

入退室管理や来訪者分析で利用されています。

まとめ

防犯カメラには多くの専門用語がありますが、それぞれは「通信」「画質」「耐久性」「録画」「AI分析」という大きなカテゴリに分類できます。

本記事を防犯カメラ技術の入口として活用し、詳しく知りたい技術については各解説記事もあわせてご覧ください。

防犯カメラ技術用語早見表

用語一言で説明
PoELANケーブル給電
ONVIFメーカー互換規格
RTSP映像配信
WDR逆光補正
HDR明暗表現改善
IP66防塵防水
IK10耐衝撃
NVR録画装置
PIR人感センサー

【ネットワーク技術】

PoEとは?電源工事不要でごちゃごちゃ配線をスッキリ解決

ONVIFとは?複数メーカーのIP防犯カメラを一括管理

IPカメラのRTSP・RTMPとは?

P2P(ピーツーピー/ピアツーピア)とは?集約サーバーを介さない接続法とは

【画質技術】

WDR・HDRとは?IPカメラの画像処理機能について解説

防犯カメラのフレームレートとは?

防犯カメラのビットレートとは?

【屋外性能】

防犯カメラにおける防水・防塵規格のIP66とは? 

防犯設備士 スタッフT

執筆:ソリッドカメラ編集部/監修:T.H.(防犯設備士 第12-23931号)

本記事は、法人向け防犯カメラ・監視カメラの提案、設置、技術検証を行う編集チームが執筆し、防犯設備士の資格を持つ専門スタッフが監修しています。

2010年の取扱開始以来、全国47都道府県・2,800社以上の法人(累計6,000件以上)に防犯カメラ関連機器を届けてきました。累計販売台数30万台、サポート実績10万件以上の現場で得られた「一次情報」をもとに、SIMカメラやIPカメラ、NVR構成などの運用ノウハウを分かりやすく解説します。

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